メタルフリー治療とは
歯科治療において金属を全く用いない修復法のこと。
従来の歯科治療では金属が一般的でしたが、材料の発展により金属を使わない治療が実用的になりました。
銀歯は妊婦・幼児に使用禁止の国も
保険で使用されている金属は数種類の金属を混ぜた「金銀パラジウム合金」でできています。
その中にあるパラジウムという金属はドイツ・イギリス・スウェーデンなどの医療先進国では「妊婦・幼児」には使用を禁止している国があるのです。
なぜ日本では今も銀歯が使われているのか?
1961年に国民皆保険体制が確立されました。保険制度によって患者様は医療費の一部を負担することで済むようになりました。しかし、戦後の厳しい経済状況下において貴金属に代わって安価で入手しやすいものがパラジウムでした。
それから50年が経ち、歯科の詰め物も大きく進化していく中、安く済ませるために保険適用のものは50年前の銀歯のままなのです。
メタルフリー治療に使用されるセラミックと金属の違いとは?
金属の場合
二次虫歯になりやすく、外れやすい
銀歯は歯とくっつきにくいため、時間の経過とともに接着材が流出してしまいます。接着剤の流出によってスペースができ、そこから細菌が入り、銀歯の下で虫歯になってしまいます。また銀歯との境目は綺麗に治療しても必ず段差が生じてしまうので細菌がたまりやすく虫歯になってしまいます。これを「二次虫歯」といいます。
治療費が安い
保険適用のため安価なのが最大のメリットです。しかし国によって決められている保険用の材料しか使えないため、上記の問題がでてしまいます。
セラミックの場合
虫歯になりにくく、外れにくい
セラミックは歯とくっつき易く、また流出しにくい接着剤を使用するため、内部で虫歯になることがほとんどありません。また境目の段差もなく修復できるため二次虫歯が起こりにくい修復法となります。